論文試験の点数の取り方について(1)

 この記事では、論文試験の点数の取り方について扱います。まずは、論文試験に合格するためには何をしなければいけないのかを明確にします。

1.合格の条件について

 試験分野である特許法・実用新案法、意匠法、商標法の3つの試験において、素点の偏差値換算の平均で54以上かつ、47以下の科目のないことが合格の必須条件になります。偏差値換算なので、本試験が難しい年は、多少出来が悪くても合格します。聞いた範囲では、特許で後ろの方の問題が時間切れでまったく解けなかった人とかも合格していました。逆に、苦手な論点が出てしまい、1科目でも47以下になってしまうと問答無用で不合格になってしまいます。

 実はこの3つの試験ですが、試験時間の配分同様、平均の算出においては同等ではありません。特許・実用新案法の割合が最も大きいので、実は特許法を得意科目にしていると合格しやすい試験です。

2.論文試験の採点について

 合格するための条件は、割と明確になったと思うのですが、落とし穴があります。それは、論文試験の論文の採点は、個人差が大きいという点です。具体的には、実際に自分で書いた答案に、点数をつけるという行為を想像してみるのが早いと思います。何を基準に何をもって1点加算するのか、とか言う話になります。他人が採点したら、尚更理解しているのかしていないのかは、分からないはずです。

 これは、本試験を含めた全ての答練や、模試においていえることであり、例えば答練の採点室では点数が悪くても、指導されている講師の答練ではよい得点が付いたりなんて言うことは日常茶飯事です。つまり、問題点は、合格するための条件が明確であっても、合格するための実力が図りにくいという点です。もちろん、一意専心に学力を高めていってもよいと思いますが、その手のまじめな人は、大体最後まで受からないパターンを多く見かけます。

3.論文試験の点数の伸び方について

 前知識として、まず論文試験の実力は、短答試験の実力と違ってかなり伸びにくいです。短答試験の解答はマークシートに記載するだけですが、論文試験の解答は、自分の知識を論文の型にはめて記載する必要があるためだと思います。都合で、作戦としては、可能であれば、一年目から短答試験に絞らず、論文試験の対策も開始しておくと最終的には早く合格すると思います。

 このような理由で、短答試験の4法範囲の点数をギリギリで突破してしまうほど、論文試験の三振率が高いです。三振とは、1度短答試験に合格すると、以後3回の論文試験は短答試験が免除になるのですが、その3回とも不合格になる確率を言います。これは受験生の間では結構語り継がれている通説なので、ほぼ確実だと思います。

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事務所で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

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